つづりもの

小さな暮らしのあれこれ

絵本の読み聞かせについて

昨日、読み聞かせのメンバーさんから嬉しい報告がありました。

その方は、夜、お子さんが眠る前に絵本の読み聞かせをされていました。お子さんはいつもゆったりとぐっすりと眠ることができていたそうです。しかし、朝起きるときは、なんだかいまいちだなぁと感じていていました。その話を聞いて、私が、

「うちは、朝、お布団の上で読み聞かせをしてるよ。試してみて!」

と言いました。


すぐに朝の読み聞かせが始まりました。眠る前に、翌朝に読んで欲しい絵本を選びます。読み聞かせてもらうことを楽しみに、ぎゅっと目をつぶって、わくわくする気持ちを抑えて眠るそうです。

「起きたよ!絵本読んで!」

明るい声で母を呼び、読み聞かせが始まります。

そして、起きるだけでなく、朝の支度がとてもスムーズになったそうです。その方が言うには、

「頭が起きているのが分かる!」

そうです。


このお子さんは小学2年生です。

夜眠る前の5分か10分が、朝起きてからの時間になりました。そして、眠りにつくのも楽しみになり、朝、お母さんに急かされることも少なくなっています。

それぞれ家庭環境が違うので、みんな同じ方法ではできないけれど、子どもが眠る、そして起きることが楽しい時間になれば、親はかなり楽です。叱る声は減って、笑顔が増えるかもしれません。


ちなみにわが家では、

吾輩は猫である。名前はまだ無い。」

夏目漱石の『吾輩は猫である』声にだすことばえほん(ほるぷ出版)を読んだりします。小学3年生の息子は、言葉の響きが面白いらしく、眠い目をこすりながら聞いています。

新しい絵本を買ったときや、図書館で借りてきたときも、まだ起きない息子の横で読み始めたりします。

「ん?なに?」

と聞かれても、特に返事はせずゆったりと読み続けます。