明日香村にて
今日は母と、明日香村までお出かけしました。
明日香村は父との思い出の場所。
万葉の歌のイベントがあるということで、母を連れ出しました。
先ずは、犬養万葉記念館。
館内は落ち着いた雰囲気で、万葉の歌を味わうことができます。
外を見ると栗の木がありました。
ランチには少し早かったけれど…
このハッシュドビーフがとても美味しかった!
中庭にはサルスベリの木がぐーんと伸びていました。
中庭を眺めながら食事をし、コーヒーも飲んでゆっくりしてから、石舞台に向かいました。
今朝は早く家を出たので『万葉の歌音楽祭』のスタートに間に合いました。
万葉の歌が音楽となって、秋の空に響きます。
そして、いよいよ トゥジュール・サクソフォンクァルテットさんの演奏となりました。
いつもいつも、うるさいくらいに母に話しているので、よく知っている方たちではありますが、聴くことは初めてでした。母は、
「聴けて良かった」
と大変喜んでいました。
「こんなに何曲も聴けるなんて!」
とちょっと驚いた様子でもありました。
イベントにちなんだ『万葉』という曲はもちろん、『スペイン』という曲がカッコよかったです。野外での演奏ってこんなに心地良いものなのですね。
秋の飛鳥には、萩やススキ、そして彼岸花が咲いていました。トンボも飛んでいたし、秋を身体中で感じてきました。
昨日の台風が嘘のように穏やかな天気でした。ほとんど曇り空でしたが、時折、眩しい日差しが届きました。
出演者の方々も、透き通る声で歌われたりととてもステキでした。
母のリクエストで帰りに寄り道したのは…
ホテイアオイが満開でした。
地元の方や小学生が毎年植えるそうです。
とても広い!とにかく広い!
(ちなみに、畝傍山と耳成山は男性で、香久山は女性。畝傍山は一番高くて、二人の男性に引っ張られて香久山は低い山になったとか。)
車の中では、父との思い出をたくさんたくさん話しました。父はよく家族を明日香村に連れてきてくれました。石舞台も川原寺も板蓋宮も…どこも父と見た景色がありました。母は、
「まだお父さんがいなくなったと思えない…」
と言います。今日は私もそんな気がしました。
でももう三年 経っています。
父が旅立ってから、母は外出を渋るようになりました。だから今日は本当に良かった。
「ここはやっぱり気持ちがいいね。」
「こんなステキな音楽を聴けて良かった。」
そう言ってくれました。
そして、父との思い出をたくさん話すことが出来ました。
「楽しかった。いい日だった。」
心からそう思えました。
お土産たち。
缶の中にはクッキーが入っていますが、私のお目当ては【缶】です。
母は今日のお礼にと、あま酒(ノンアルコール)を買ってくれました。
このあま酒は喜多酒造さんのものでした。大和の香り と同じだから、きっと美味しいに違いない!
素晴らしい音楽を聴くと練習がしたくなります。
でも夕食の準備があったので、できませんでした。
仕方がないので、歌いながら作りました。明日香村で買った こんにゃくが美味しく煮えました。
やっぱり音楽が好きだなぁと思いました。